ひと工夫で涼やかに♪ 酷暑の庭のお手入れ術

ここ数年、日本列島は観測史上まれに見る猛暑に見舞われています。日中の気温は35℃を超え、アスファルトや土の表面温度が50℃近くに達することも珍しくありません。そんな炎天下での庭仕事はまさに体力勝負ですが、ちょっとした工夫で“涼しく・ラクに”お手入れすることができます。朝や夕方の作業タイミングや、道具の使い方など、すぐに実践できる知恵をまとめました。


暑さに負けない庭づくりの心得

真夏の庭仕事は、ただ植物に水をあげたり草を抜いたりするだけではありません。「やる時間」と「やり方」を工夫することで、体への負担をぐっと減らせます。暑い季節に庭仕事を楽しむためには、まず自分の体調管理を優先することが大切です。

おススメの時間帯

朝は6~8時、または夕方の17~19時がおすすめです。太陽が真上にある時間帯は避けましょう。植物にとっても、人にとっても過酷な環境となりやすく、特に人間は体温が上がりやすいため、熱中症のリスクが高まります。

作業を小分けに

庭全体を一度に手入れする必要はありません。30~40分ごとに休憩をはさみながら、「庭の一角だけ」「鉢植えだけ」とエリアを決めて少しずつ進めれば、無理なく続けられます。

服装の工夫

通気性のある長袖やつば広の帽子、アームカバーで紫外線をしっかりカットしましょう。軽い手袋を着ければ、草取りや剪定の際に手が傷つくのを防げます。素材は綿やリネンなど、通気性に優れたものがおすすめです。

庭仕事前の準備

作業を始める前に、水分をあらかじめ用意し、日傘やタオルも手元に置いておきましょう。携帯電話も近くに準備しておけば、万一のときも安心です。

Garden & Exterior :猛暑に強い花

豆知識:真夏の正午、土の表面温度は50℃以上になることもあります。これは植物にとっても非常に過酷な環境です。朝や夕方に作業するだけで、植物も自分自身も守ることができます。特に鉢植えは土の量が少ない分、温度変化に敏感。だからこそ、水やりのタイミングや方法がいっそう重要になります。

水やりは“朝か夕方”が合言葉

水やりは庭仕事の中でも特に重要で、タイミングや方法を間違えると逆に植物にダメージを与えてしまいます。

朝夕の水やり

朝の水やり:植物は朝のうちに水を吸収し、その日一日の暑さに備えることができます。葉や茎にかけるよりも、株元に直接与えるのがポイント。ジョウロを使う場合は、ゆっくりと浸透させるイメージで水を注ぎましょう。

夕方の水やり:間に失われた水分を補い、夜の涼しい時間に根がゆっくり水を吸収できます。夕方の水やりは蒸発が少なく、効率的に潤いを与えられます。


鉢植えやプランターの注意

土が乾燥しやすいため、バークチップやワラでマルチングすると保湿効果があります。特に夏場は表土がすぐに乾くため、厚めに敷くと効果的です。

打ち水で涼しく

庭の石畳やタイルに水をまくと、蒸発する際に周囲の温度が下がり、庭全体がひんやりします。ジョウロやホースでまくことで、植物への水やりと涼感の両方を同時に実現できます。

実践コツ:水やりはまとめて行うより、株ごとに分けて行うと、根の乾き具合を確認しながら効率よく水を与えられます。さらに、観葉植物やハーブなど、日当たりや土質が異なる植物は、個別に水やりのタイミングを変えると元気に育ちます。

草取り&剪定のタイミング

草取りや剪定は体力を使う作業ですが、タイミングを工夫すれば、短時間で効率よく済ませられます。

草取り・剪定

草取り:雨の翌日や土が湿っているときが狙い目です。土が柔らかく根ごと抜けやすくなるため、腰への負担も軽減されます。無理に草を引き抜くと手や腰を痛めやすいため、作業しやすい時間を選ぶことが大切です。

剪定:真夏は植物も弱っているため、強い切り戻しは避け、枯れ枝や飛び出した枝を整える程度にとどめましょう。花の咲く株や果樹は、剪定のタイミングを間違えると花芽や実に影響することがあります。

ちょっとした工夫

「雑草OKゾーン」を作ると、心理的な負担が減ります。自然なナチュラルガーデン風に見えるうえ、庭の生態系も豊かになります。ミントやクローバーなど、雑草に見えない植物を植えるのもおすすめです。

暮らしの知恵:剪定した枝や葉は、乾かして堆肥やマルチングに再利用すると、庭の循環を作ることができます。エコで経済的な工夫です。さらに、枝や葉を細かく切って鉢の表面に敷けば、乾燥防止にもなります。


夏の庭を涼しく保つアイデア

オーニング /フォーシーズンズ夙川店

すだれやオーニングを活用

強い日差しから草花を守るだけでなく、庭全体の温度を下げる効果も期待できます。オーニングや布を工夫して配置してみましょう。木や柱に簡単に取り付けられるシェードもあり、デザイン性を高めることもできます。

グラウンドカバー植物

芝生やイワダレソウ、ダイコンドラなどで地面を覆うと、地温の上昇を抑え、乾燥対策にもなります。鉢植えの下に小石やバークチップを敷くのもおすすめです。土が乾きにくくなり、植物の根にやさしい環境を整えられます。さらに、手入れの負担感が軽くなり、庭全体もナチュラルガーデン風の雰囲気に仕上がります。

実践コツ:水やりは一度にまとめて行うよりも、株ごとに分けて行うのがおすすめです。根の乾き具合を確かめながら効率よく水を与えられます。さらに、観葉植物やハーブなど、日当たりや土質の異なる植物は、それぞれに合わせて水やりのタイミングを変えると、より元気に育ちます。

自分を守る!夏の安全習慣

庭仕事中の安全は、植物以上に自分が主役です。

服装:通気性のある長袖、つば広帽子、アームカバーで紫外線を防ぎましょう。特に顔や首、腕をしっかりカバーすることが重要です。

水分補給:30分ごとに休憩し、水分と塩分の補給を忘れずに。麦茶と塩飴、または経口補水液が便利です。

小物:携帯電話やタイマーを手元に置き、作業時間を管理しましょう。万一に備えて、家族や近所の方に庭作業の時間を知らせておくと安心です。

注意点:熱中症警戒アラートが出ている日は、無理せず作業を中止しましょう。庭は少し放っておいても、植物は生き延びます。

豆知識:帽子のつばは広いほど効果的です。軽くて通気性のある素材を選ぶと、長時間の作業も快適に過ごせます。また、首元にタオルを巻くと汗を吸収し、涼しさもキープできます。

熱中症に注意 フォーシーズンズ夙川店

酷暑に強い庭へ!リガーデンでできる涼の工夫

日々の工夫に加え、庭そのものを「夏に強い環境」へ整えることで、作業の負担を大きく軽減できます。たとえば、以下のようなリフォーム提案があります。

・シェードやオーニングの設置
・打ち水効果を高める舗装材への変更
・グリーンカーテンや落葉樹による日差しのコントロール
・自動散水システムの導入

リフォームによって実現できる涼の工夫はいくつもあります。

ただし、これらのガーデンリフォームには専門的な工事やデザイン上の工夫が必要になる場合もあります。迷ったときは庭づくりのプロに相談しましょう。プロの視点から、自分の庭に合った最適なアイデアや施工方法を提案してもらえれば、長く安心して快適な庭時間を楽しむことができます。

※「フォーシーズンズ夙川店」には、こちらよりお問い合わせください。

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