色鮮やか……憧れのフラワーガーデン

庭のスタイルは多彩です。自分の好みに合った庭づくりをするには、どんな庭にしたいのかを十分にイメージしてプランを考えてください。芝生の庭、和風の庭、花のある庭。目的やテーマによって庭のスタイルは様々です。今回の特集は花のある庭、憧れのフラワーガーデンづくりを取り上げます。
淡路花博20周年記念「あわじ花と緑のコンクール」優秀賞受賞作品 / 松本伊株式会社
淡路花博20周年記念「あわじ花と緑のコンクール」優秀賞受賞作品 / 松本伊株式会社

花のある庭、基本の基本

花のある庭に欠かせない草花。草花類は成長も早く花期も長いので、手軽に庭に彩をプラスしてくれます。
苗の種類も豊富に出回っているので、種まきから育てるタイミングを逃しても、手軽に植栽できます。

花のある庭、基本の基本 花のある庭に欠かせない草花。草花類は成長も早く花期も長いので、手軽に庭に彩をプラスしてくれます。苗の種類も豊富に出回っているので、種まきから育てるタイミングを逃しても、手軽に植栽できます。
淡路花博20周年記念「あわじ花と緑のコンクール」優秀賞受賞作品 / 松本伊株式会社

植物選びのポイント

四季折々の草花が楽しめる日本。1年草と多年草をバランスよく取り入れれば彩り豊かなフラワーガーデンを楽しめます。
多年草(宿根草)は地上部が枯れても地下では根が生きているので、その場所には他の花を植えられません。季節ごとに植え替えられる1年草と常緑の低木を配置し、多年草が枯れている時期の空間をうまく補いましょう。

また、草花類は茎が長く上に伸びるものや、這っていくものなど成長の仕方も様々。それぞれの特徴をしっかり把握し、立体的に配置デザインできる様に、植物を選びましょう。
「色彩」と「開花期」、そして「高低差」がポイントです。

土づくりのポイント

宅地の土質は当たり外れが多い。粘土質の土であればかなり土の入れ替えが必要になります。石の多い土もやっかいもの。植物生育に適さない土にあたることも。素敵な庭づくりに必要な土づくりのポイントを知ることが大切です。

①大きな石や瓦礫、建設廃材を取り除く。(目のあらいふるいなどを利用。)
②排水性が悪い場合、盛り土などを施し水抜けを良くする。
③土を良くほぐし、堆肥や腐葉土を加え、有機物のあるふかふかの土に。
面倒ですが、この3点を植栽前にしっかりと行うことが、素敵な花庭づくりの近道です。

水やりのポイント

水やりの基本は土や植物の状態をしっかり観察すること。乾燥した土への水やりは、ゆっくりとたっぷりの水を与えないと根の先まで水が行きわたりません。また、季節によって水の与え方は異なります。春秋は朝1回、夏は朝夕の少しでも涼しい時間に各1回、冬は週3回ほど凍結の心配の少ない時間、午前中の暖かい時間に水を与えましょう。

ホースノズル選びも大切です。草花へは柔らかい水、樹木の葉水にはシャワーや霧吹きなど、数種類の水流パターンを選べるノズルが便利です。

セレクト7ノズル ホースリール 部品 三洋化成/ フォーシーズンズ Yahoo!店 ※7種の水流の多機能ノズル。
セレクト7ノズル ホースリール 部品 三洋化成/ フォーシーズンズ Yahoo!店
※7種の水流の多機能ノズル。


病虫害対策のポイント

うどんこ病 (主な症状) 葉の表面にうどん粉をまぶしたように白いかびが出、場合によっては枯死する。(対策) 被害にあった葉を取り除き、薬剤を散布し、風通しの良い環境で管理する。   灰色かび病 (主な症状) 白い花では赤い斑点、色のついた花では白い斑点が発生し、病気が進行すると褐色になり腐り、灰色のかびに覆われる。(対策) 枯れた花や葉をこまめに取り除き、薬剤を定期的に散布する。  モザイク病 (主な症状) 初期は先端に近い新葉に、薄い緑色の斑点ができたり、葉脈に沿って緑色が薄くなり、やがて花や葉、茎にモザイク模様が現れ、縮んだようになる。 (対策) 防除できる薬剤はないので、被害株は早めに除去し、周りへの影響を押さえる。
アブラムシ (主な症状) 新芽に好んで寄生。排泄物がすす病を誘発し、葉や枝が真っ黒になり美観を損ねるほか、葉を委縮縮させるなどの被害を与える。ウィルスを媒介しモザイク病などの感染も広げる。 (対策) 薬剤散布の他、アブラムシは太陽光が苦手なので光反射マルチやテープを使うのも効果的。窒素分の多い肥料を与え過ぎると、葉で合成されるアミノ酸が多くなり過ぎ、アミノ酸を好むアブラムシが寄ってくる。窒素分の多い肥料の与え過ぎには要注意。 ハダニ (主な症状) ハダニは葉の裏側から栄養分を吸い取り、吸われた葉は葉緑素がなくなり白っぽい斑点ができ、広がり落葉。観賞価値も下がり、開花期が短くなることも。 (対策) 薬剤散布の他、ハダニは暖かな乾燥した環境を好み水に弱いので、葉裏に水をかけしっかり洗い流す。  ヨトウムシ (主な症状) ヨトウムシ(夜盗虫)はその名の通り、昼は地中に身を潜め、夜になると地上で活動し、花や葉を食害する。雑食なので、さまざまな植物に発生する。葉に黒い小さな粒の糞があれば要注意。 (対策) 卵は3~5月、8~10月に塊となって産み付けられているので、葉ごと除去。幼虫、成虫は見つけ次第、捕殺。地中にオルトランなどの薬剤を入れる。

おススメの草花、種まき・植え付け期

おススメの草花類の種まき時期、植え付け時期、特徴を紹介します。

多年草(宿根草)

マーガレット
キク科  半耐寒性多年草
花期:11月~5月 
植え付け 植え替え:9~10月、3~6月

マーガレット
白い一重のマーガレットが有名ですが、園芸品種も多く出回り、咲き方は一重から八重咲き、色もピンクや黄色などもあります。日当たり、水はけ、風通しの良いところを好みます。

シバザクラ
ハナシノブ科  耐寒性多年草
花期:4月上旬~5月下旬 
植え付け 植え替え:9月下旬~11月中旬、3月下旬~5月

シバザクラ
芝生のように地面に広がり、ピンクや紫の小花を一面に咲かせます。秋に株分けして植え替えることで、簡単に増やすことができます。

ヘメロカリス
英名「デイリリー」の名の通り1日花ですが、次々とつぼみが開花し、長期間楽しめます。暑さ寒さに強く、丈夫で育てやすいのでビギナーに人気。
へメロカリス
ユリ科  耐寒性多年草
花期:5月中旬~8月 
植え付け 植え替え:3~4月、10月~11月

シャスタ―デージー

シャスタデージー
キク科  耐寒性多年草
花期:5月中旬~7月 
種まき:4月 植え付け:9月、3月~4月

マーガレットに似た純白の花を咲かせます。マーガレットの咲き終わり時期に開花するので、マーガレットと混植をすればホワイトガーデンをより長く楽しめます。花形は一重、八重、半八重があり、一重のものが育てやすく人気です。

ケマンソウ
ケマンソウ
ケシ科  耐寒性多年草
花期:4月~5月 
植え付け 植え替え:2月

別名「タイツリソウ」。愛らしいハート形の花が1列に連なって咲く、寒さに強い花です。ただ、夏日には弱いので、窓辺など日陰での栽培に適してます。

1~2年草

ケイトウ
ヒユ科  春まき一年草
花期:7月~11月 
種まき:4月~8月 植え付け7月~9月

ケイトウ
ニワトリの鶏頭(ケイトウ)に似ていることが名前の由来。花房の先端が大きく広がり鮮やかな色で庭を彩ります。

コリウス
シソ科  春まき一年草
観賞期:4月下旬~10月
種まき:4月~5月 植え付け:5月中旬~7月

コリウス
葉を観賞するシソ科の草花。茎の先端をこまめに切り、花を咲かせずに育てれば、秋まで長く楽しめます。直射日光は葉の色あせが起こりやすいので、窓際などの反日蔭での栽培が適しています。

コスモス
秋桜の名の通り、かつては夏に種をまき、秋に花を楽しむ品種でした。最近では春に種をまき夏には開花する早生品種も多くなっています。日当たり、水はけの良いところを好みます。
コスモス
キク科  春まき一年草
花期:6月~11月 
種まき:4月~9月中旬 植え付け:4月~9月

トレニア

トレニア
ゴマノハグサ科  春まき一年草
花期:4月~11月 
種まき:5月~6月 植え付け:4月~8月

耐陰性があり、丈夫で育てやすい草花。夏に次々と花を咲かせ、庭を華やかにします。こぼれ種で発芽することがあり、翌年も楽しめることが多いです。

サルビア
サルビア・スプレンデス
シソ科  春まき一年草
花期:6月~11月 
種まき:4月下旬~6月 植え付け:5月~7月

鮮やかな真っ赤な花のサルビア・スプレンデスはサルビアの中で最も人気のある品種。生育適温が15℃~25℃なので、秋に花つきが良く、花色も特に鮮やかになります。
ネモフィラ
ネモフィラ
ハゼリソウ科  秋まき一年草
花期:4月~5月 
種まき:9月中旬~11月中旬 植え付け:2月中旬~4月

淡いブルーのインシグニス、紫色の斑点が入る大輪のマクラータなど品種は18種。移植に弱いので、ポットでの育苗後に植え付けする場合は、根を切らないように十分な注意を。
パンジー
スミレ科  秋まき一年草
花期:11月~5月 
種まき:8月下旬~9月中旬 植え付け:11月~12月

パンジー
ビギナーでも育てやすく、開花期も長いのでとても人気がある草花です。花色が豊富で、春花壇の演出には欠かせません。春に発生するアブラムシに要注意。

マリーゴールド
キク科  春まき一年草
花期:4月~12月
種まき:3月中旬~6月 植え付け:4月中旬~6月

マリーゴールド
あいみょんさんの曲でも有名なマリーゴールド。丈夫で開花期も長く、夏から秋にかけての庭を華やかに彩ります。
花色が豊富で、最もポピュラーな黄色から、オレンジ色、白色、赤色などがあります。花壇の演出には欠かせない草花です。

ビオラ
同じスミレ科のパンジーより花径は小さい。パンジーよりも寒さに強く、追肥など手入れをしっかり行えば、半年以上咲き続けます。繁殖力も強いので、非常に育てやすい草花です。
ビオラ
スミレ科  秋まき一年草
花期:11月~5月 
種まき:8月下旬~9月中旬 植え付け:11月~12月

ヤグルマギク

ヤグルマギク
キク科  秋まき一年草
花期:5月中旬~7月 
種まき:9月上旬~中旬 植え付け:10月中旬、3月下旬

放射状に広がる矢車のような形の花を咲かせます。花色が多彩で、切り花やドライフラワーとしてもよく利用されています。庭植えの場合は、水やりがほとんど必要ありません。

ルドベキア
キク科  一~二年草、多年草
花期:7月~10月 
種まき:3月、9月~10月 植え付け:4月~5月

ルドベキア
初夏から夏にかけて、黄色や黄色に赤茶色の模様が入った花径10㎝ほどの大輪を咲かせます。庭植えでは肥料や水やりの必要はありませんが、鉢植えでは土が乾いたらたくさん水を与えましょう。

ポーチュラカ
スベリヒユ科  春まき一年草
花期:5月~10月
種まき:5月 植え付け:5月~8月

ポーチュラカ(ハナスベリユヒ)別名「ハナスベリユヒ」。這うように広がり小さな色とりどりの鮮やかな花が次々と咲きます。花期も長く秋の終わりまで楽しめます。日当たり、水はけの良い場所を好みます。病害虫対策の必要はありません。

スイートアリッサム
スイートアリッサム
小さな白色の花を咲かせ、枝が横へ広がり、こんもりとしてまとまります。育てやすく寄せ植えのアクセントになることから、とても人気があります。
アブラナ科  秋まき一年草
花期:2月下旬~6月上旬、9月下旬~12月上旬 
種まき:9月下旬~10月上旬 植え付け:3月、10月

ペチュニア

ペチュニア
ナス科  春まき一年草、多年草
花期:3月~11月 
種まき:3月~5月 植え付け:4月~6月

花色が多彩で、花径の大きさや咲き方などが異なる多くの品種があります。成長が早く育てやすいので、ビギナーにもおススメの草花です。生育期には緩効性肥料を施し、開花中には液体肥料を月に3回~4回程度与えます。

ヒマワリ
ヒマワリ
キク科  春まき一年草
花期:7月~9月 
種まき:4月中旬~6月 植え付:4月下旬~6月

夏の風物詩「ヒマワリ」。一面が黄色に染まるヒマワリ畑の絶景スポットは数多くあります。最近では花色がオレンジや赤など、多彩な品種が出回り、ポット苗も流通しています。じかまきの場合、深く耕した植穴に緩効性肥料を施し、一晩水につけた種をまきます。追肥は花が咲くまで月に2回程度、化成肥料を施します。

ガーデンライトで夜の花壇を楽しむ

自慢のガーデンフラワーを夜でも明るく照らし楽しむ。ガーデンライトは、花を照らすだけではなく
庭木をスポットライトで浮かび上がらせたり、足元の安全や防犯効果を高めます。

ガーデンライトで夜の花壇を楽しむ

花壇におススメのガーデンライト

光の向きを調整できる
かわいいベル型ライト

ベル型のランプが広く円状に花壇を照らす。かさの向きを90度まで調整可能。
LEDアプローチライト BERKLEY AP-04-3  H213mm×D508mm  / フォーシーズンズYahoo!店
LEDアプローチライト BERKLEY AP-04-3  H213mm×D508mm / エクステリアライトSHOP
※専用トランス、ケーブルは別売り。

LEDアプローチライト BERKLEY AP-05-3  H508mm×D81mm  / フォーシーズンズYahoo!店かさに施された
とんぼ柄のカッティングが暖か

真下に光を照らすタイプ。とんぼ柄のほのかな光に癒される。
LEDアプローチライト BERKLEY AP-05-3 
H508mm×D81mm / エクステリアライトSHOP
※専用トランス、ケーブルは別売り。

LEDアプローチライト BERKLEY AP-08-3 H508mm×D81mm / フォーシーズンズYahoo!店
艶やかに広がる
ガラスの光

ブロンズ色がシック。花々を照らしつつ、側面から広がるガラスの光が周囲も照らす。
LEDアプローチライト BERKLEY AP-08-3
H508mm×D81mm / エクステリアライトSHOP
※専用トランス、ケーブルは別売り。

照らす対象に
表情を与える


コンパクトで控えめのデザインなので主役の花々をやさしい光で引き立てる。
LEDアプローチライト BERKLEY AP-03-3
H409mm×φ127mm / エクステリアライトSHOP
※専用トランス、ケーブルは別売り。

簡単DIY!ガーデンライトの設置方法

12Vガーデンライト(ローボルトライト)は工事資格の必要がありません。設置場所の変更や追加設置も簡単なので
花壇の移動や庭のレイアウト変更にも即対応でき、自由度の高いライトです。

《用意するもの》
①電源トランス…ご家庭の電圧100V(ボルト)から12Vに変換します。
 ※照度センサーによる自動点灯・消灯機能付き。
 ※ライトの合計消費電力がまかなえるもの。
②専用ケーブル…トランスからライトへ配線するための屋外用ケーブルです。
 ※対紫外線仕様ですので、埋没配線も露出配線も可能。
③12Vガーデンライト…防水仕様のガーデンライト。
 ※冠水する場所には設置できません。
バークレー12Vガーデンライト設置図
1.ライトを設置

2.ケーブルを敷設

3.ライトとケーブルを接続
4.ケーブルをトランスに接続

5.トランスを設置
※地面から30cm以上の高さに設置

花に灯りガーデンライト設置のタイミング

花のある庭の完成度をあげる仕上げアイテムが「ガーデンライト」です。
ガーデンライトを取り入れるタイミングは様々です。

 ①新築時(100Vタイプ・12Vタイプ)
 ②中古物件購入やリガーデン(100Vタイプ・12Vタイプ)
 ③随時(12Vタイプ・ソーラータイプ)

100Vタイプは電気工事が必要な為、新築時やリガーデン時のエクステリアPlanに組み込むと経済的です。(フォーシーズンズにぜひご相談ください。)

また、花壇などに簡単に設置できるのがソーラータイプと12Vタイプ。特に12Vタイプはソーラータイプと異なり、安定して点灯できるので防犯にも適しています。

ガーデンライトで四季折々の夜の花々を観賞してみてはいかがですか。
※記事中の12VライトはYahoo!ショッピングの「エクステリアライトSHOP」、セレクト7ノズル ホースリール部品は「フォーシーズンズYahoo!店」で購入できます。

 Garden&Exterior 花に灯りガーデンライト設置のタイミング
ページ上部へ戻る