災害に強い庭づくり

地震、台風、大雪などの災害への備えは、個人個人が出来る範囲で行うことが重要。庭や外構部分で防災対策を施すことで、被害を最小限に抑えることができます。災害に強い庭づくり、エクステリアのポイントを紹介します。

厳しい気候条件にも対応できる “安心の強度”
LIXIL カーポート フーゴ/ お問い合わせ:フォーシーズンズ夙川店

パッシブデザイン

電気だけに頼らず、自然の力を活用した快適な住環境を作っておけば、停電が長引いた時の対策になります。落葉樹の影やオーニングで日差しを遮り、グリーンカーテンを作って涼しい風を取り入れるなど、パッシブデザインを活用した庭づくりをプランしましょう。

日よけ・グリーンカーテン

夏はオーニングなどで日差しを遮り、冬は日差しを取り入れる工夫をし、適切な日よけを設置することで、室温を調整します。
また、グリーンカーテンを設置することもおススメ。グリーンカーテンは、つる性の植物を建物の外側に育て、日差しを遮るカーテンのように仕立てる方法。つる植物が生い茂り、太陽からの直射日光を防ぐため、この名前がつけられました。
用意するものは、ネット、支柱、プランター、培養土と鉢底石。
作り方は、プランターに鉢底石を敷き、培養土を入れます。ネットに支柱を通し、ネットがたわまないように固定。プランターにゴーヤや朝顔などの好みの植物を植えれば完成です。

自然風を利用

自然の風の力を活用して、エアコンを使わずに快適に過ごせる環境をつくります。庭と建物との風の通り道をつくり、空気を循環させたり、熱を外に排出したりし、室温の調整をします。


雨水の利用

雨水を貯めておくと、さまざまな用途に活用でき便利です。家庭菜園の水まきや洗車、災害時のトイレの排水などに使えます。


LIXIL エコリス 雨水タンク有効貯水量:150LW750mm×D370mm×H1100mm
/ フォーシーズンズ Yahoo! 店

雨水タンクの設置

雨水タンクは、雨どいから流れてくる雨の水を溜めて再利用する装置です。資源の有効活用、節約、そして災害への備えとして注目されています。
阪神淡路大震災や東日本大震災の際にも大活躍しました。断水時には貴重な水源となり、生活を支える一助となります。

雨水浸透マスの設置

雨が土に浸透していくようにするため、庭に雨水浸透マスを設置しましょう。
雨水浸透マスは、浸透の速度を緩やかにすることを目的として設計されており、個別住宅での使用に適しています。内水氾濫の発生を少なくすることができます。

ブロック塀、アルミフェンスの防災対策

ブロック塀とアルミフェンスは、外構において一般的な選択肢です。防災面を中心に、それぞれの特徴を紹介します。

防災対策に不可欠なブロック塀とその課題

住宅やビルの外構において、ブロック塀は一般的な選択肢です。しかし、防災の観点から見ると、ブロック塀には利点と課題が存在します。以下に、ブロック塀の防災に関するポイントを紹介します。

ブロック塀の利点
ブロック塀は外から見えないため、家の中のプライバシーを守ります。耐用年数:は、約30年と長寿命で、さほどメンテナンスの必要はありません。化粧仕上げを施すことで、家の外観と調和させたオシャレな雰囲気を出せます。
ブロック塀の課題
重量があるため、フェンスに比べて耐震性が低くなります。また、風を通さないため、家の通風性が悪くなります。高い壁は防犯性が高いと思われますが、隠れる場所が多くなり、逆に被害が増えることも。


多段のブロック積みなので、下4段は震災に強い型枠ブロックを施工し、安全強化。
施工:フォーシーズンズ夙川店

防災に備えるアルミフェンスの進化

アルミフェンスは、外構において防災対策に不可欠な存在となっています。特に、地震や風害、水害に対する機能強化が求められており、メーカー各社が商品開発に力を入れています。
耐風圧性能の高い商品を紹介します。

三協アルミ シャトレナⅡ
耐風圧強度42m/sで、台風などの風害から守る。
支柱ピッチ1000mm以下で設置可能で、自由度が高い。
LIXILフェンスAB
耐風圧強度は風速34m/秒相当に加えて、台風などの自然災害のリスク対策として、風速42m/秒相当にも対応。内観からの見た目も美しいデザイン、プライバシー配慮の新モジュール、安心の耐風圧強度などの特長を持つ門まわり・塀・フェンス。

アルミフェンスは、防災に強いエクステリアとして、ますます重要性を増しています。


三協アルミ 形材フェンス シャトレナⅡ2型(横板格子) 両面木調
/ お問い合わせ:フォーシーズンズ夙川店

防災グッズを保管

室内の防災グッズとは別に、庭の物置にも緊急時に必要となるアイテムを保管しておくことをおススメします。


メタルシェッドTM6 DD:ダブルドア/ フォーシーズンズ Yahoo! 店
※英国基準の防火性能承認パネルを採用

物置を活用

物置は、災害時に必要な物資を保管するための重要な施設です。緊急時に必要となるアイテムをスムーズに取り出せるように工夫しましょう。物置は、自然災害に対する備えを強化し、安全と安心を提供する重要な役割を果たします。

保管するアイテム

飲料水
飲料水は最優先です。ミネラルウォーターや非常用の水を備蓄。
非常食
非常食は長期保存できるものを選ぶ。缶詰、乾燥食品、レトルト食品などが適している。
乾電池や懐中電灯
電力が遮断された場合に備えて、乾電池や懐中電灯を用意。
ラジオ
災害情報を受信するためのラジオも重要です。手回し式のものがおススメ。
衣類と寝具
防寒着やブランケット、シートなどを備えておく。
衛生用品
トイレットペーパーやウェットティッシュ、ハンドサニタイザーなどを用意。
救急キット
包帯、消毒液、絆創膏、薬などを含む救急キットを用意。

これらのアイテムは、災害時に安心して過ごすために必要です。定期的に備蓄品の点検と更新を行い、家族全員が災害に備えていることを確認しましょう。

倒木・枝折れ対策を

庭の設計段階から災害対策を考慮に入れることが大切。地盤の強化や排水システムの改善など、災害に強い庭づくりの基本的な要素を取り入れることで、庭が自然災害によるダメージから回復する能力を強化できます。

倒木や枝折れ対策は重要な要素です。強風や豪雨により、木々は倒れたり、枝が折れたりする可能性があります。これらの事象は、人々の安全を脅かすだけでなく、財産への損害も引き起こす可能性があります。定期的な樹木の点検とメンテナンスはとても重要。特に、強風に弱い木や、枝が重くて折れやすい木は、定期的に剪定することがおススメです。


停電への備えを忘れずに

住んでいる地域や自宅が被災すれば、電気設備も被害を受け停電することがあります。停電に備えて以下の対策を普段から行いましょう。

懐中電灯を用意する
小さくて携帯しやすい懐中電灯は、停電時やブレーカーが落ちた時の確認に便利です。家族全員が使えるように複数用意し、リビングや寝室に置いておくと良いです。
蓄光テープを貼る
暗くなると光る蓄光テープを段差や障害物のある場所に貼っておくと便利です。

災害に備えた庭づくりは、個人の努力で被害を最小限にする第一歩です。家族の命を守るため、きちんと備えをしておきましょう。


三協アルミ カーポートG1-R 耐風圧強度 46m/s
/ お問い合わせ:フォーシーズンズ夙川店

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